変わっていく、私の記憶も、竜一郎という存在も、そして妹の死の意味も。
そして心の力を一つ一つひらいていく弟のいとおしさ。陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくていろんなことが惜しみなくあふれている。
流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。また、生きるための扉を開く、そこにある輝きに満ちた天気雨の慈雨、神が飲む水アムリタ。
紫式部文学賞受賞。
変わっていく私の記憶も、私にとっての竜一郎という存在も、妹の死も、心の力を一つ一つひらいていく弟のいとしさも流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。