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よしもとばななさんの執筆された作品を紹介しています。


ひな菊の人生


ひな菊の人生

ひな菊の人生
【発売:2000年11月】

ひな菊25歳。生まれたときから父はなく、母も幼くして交通事故で亡くした。今は高春のところに居候して、おじさん夫婦の営む店でやきそばを焼く毎日だ。幼いころ別れた親友ダリアを今も思い出しながら…。
ひな菊の人生はドラマチックだけれども、ひな菊の毎日は決してドラマチックでない。他人に話すほどのことでもない。だけど、誰もがひとりで感じているようなこと。そんなひな菊の「つぶやき」が、「まゆ毛のない娘(こ)」を描く奈良美智のイラストで、見事にイメージ化される。
「ばななさんから原稿をもらっていろんなシーン、そのイメージを絵にしてみた」
「いつも強く奈良美智さんの絵をイメージして書きました」

と「あとがき」で称えあう2人によって生まれた本書は、1998年11月から2000年1月まで月刊誌「CUT」に連載された小説の単行本化。
赤い表紙は奈良美智のイラスト集、黄色い表紙が吉本ばななの小説。2冊が空色のボックスに収まった。中島英樹が装丁した布張りの本はビロードの感触が何とも心地よい。ぜひ手にとって確かめて。読んで、見て、触れて、味わう本。


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