エッセイでもない、小説でもない、よしもとばななの新境地。
ほぼ日刊イトイ新聞で連載されていた、
よしもとばななの新しい書きもの
「U.M.A.(未確認動物)」が本になりました。
日々、少しずつぽたぽたと感じてはたまっていく、
釈然としないこと、すっきりわりきれないこと、謎なこと‥‥。
続けて読めば小説になるのかもしれないし?
日記かと思って読むと、どうやらそうでもないらしいし?
爆笑の回も多いのだけれど、泣かせることもあるんだとか?
1編ずつは、数分で読みきれる短さ。
でも、54編あつまった「ベリーショーツ」が
こころに残す何かは、とてもぜいたくに詰まっています。
装丁界の奇才・祖父江慎が渾身の力でおかしくて、
かわいい造本にしあげました。
横長文庫サイズ、本にまきつく長いしおり、
本の中の見えない場所に、あちこちひそむ生き物‥‥
内外ともに、奇妙な本のできあがりです。